ワンルーム暮らしミニマリストブロガーのまさすみです。
あなたは「ご遺体ホテル」という言葉を聞いたことがありますか?
名前の通り、ご遺体が宿泊する(安置する)施設です。
最近は東京や大阪など大きな都市でこの「ご遺体ホテル」の需要が増えています。
日本は超高齢化が進み、「多死社会」になりつつあります。
今回は「ご遺体ホテル」と、実際に私が義父の葬儀時に経験したことについて紹介します。
ご遺体ホテルについて
ご遺体ホテルとは?
病院で亡くなってから火葬するときまで保冷安置してもらう場所です。
火葬まで時間がかかるときには自宅に安置するのは温度の問題で難しいことが多く、保冷設備のある施設に安置できると安心して葬儀の日を迎えられます。
施設によって違いはありますが、だいたいの施設が保冷カプセル等で安置されています。
故人との面会もきれいな個室で行うことができ、最期の時間を静かに一緒に過ごせます。
葬儀自体を扱っている会社も多く、安置から火葬まで一貫して行ってくれます。
打ち合わせ用の部屋や遺族の宿泊部屋が用意されている施設もあり、安置の金額は1泊1万円~2万円が相場のようです。
ご遺体ホテルの需要が増えている理由
超高齢化の日本では東京都だけで毎日300人以上の方が亡くなっているそうです。
でも火葬場は都内に26か所。
当然その数では間に合うわけがなく、火葬の「順番待ち」が起こります。
現在の東京、神奈川では亡くなってから1週間後に火葬ができるということがよくあります。
実際、私の義父が昨年の12月に亡くなった際には火葬場が混んでいて火葬ができるのが最短で1週間後でした。
葬儀まで2~3日程度でしたら自宅で安置もできますが、1週間もかかるとなるとその間遺体を安置する場所が必要になります。
また、自宅で安置する場合は故人の住んでいた家の広さの関係で難しい場合もあります。
ご遺体の状態なども含め安心して安置をお願いできる場所として「ご遺体ホテル」を選ぶ方が増えているようです。
義父が亡くなった時の経験
義父が亡くなったとき、病院に紹介された葬儀社さんにすべてお任せをしました。
すぐに市営の火葬場の使用状況を調べてもらった結果、最短で1週間後とのこと。
葬儀社さんが急いで押さえてくれたのでなんとか希望通り、市営の火葬場で行うことが出来ました。
そして一番の問題は火葬までの1週間、義父を安置する場所でした。
亡くなった病院には霊安室に空きがなく、1晩しか安置できないとのこと。
葬儀をお願いした葬儀社さんにも専用の安置する場所がないので提案されたのは2種類。
- 自宅に安置をする
- 葬儀社さんが紹介してくれた安置施設にお願いをする
とても悩んだのですが1週間という長い時間、ドライアイスはあっても自宅に安置するのは大変なことなので紹介してもらった施設にお願いをすることにしました。
安置の金額は、やはり1泊1万円。
事前予約で1回15分、故人との面会はできました。
指定時間に行くとホールのような場所に棺が運ばれてきて面会をします。
面会する際は故人の家族・関係者のみですが、待合室には次から次へと他の面会の人が来てました。
1週間後の葬儀で最後に義父を見た時は血色がよく見えるような化粧で整えてもらって安らかで綺麗な顔でした。
お願いをして良かったねと祖母も夫も言っていました。
あと、義父は緩和ケアの病院で亡くなって、家に戻ることなくそのまま安置所に行きました。
祖母は一度家に帰って来させてあげたい、という希望があったので葬儀社さんにお願いをしたら、葬儀当日の早朝に義父の遺体を乗せた車を実家の前に付けてくれました。
わずかな時間で玄関先で車に乗ったままでしたが義父も家に帰ってこれました。
とても親切な葬儀社さんに感謝です。
あとがき
いかがでしたでしょうか。
今後は都心部だけでなく全国的に火葬場が足りなくなり、ご遺体を安置する場所に悩むことが出てくると思います。
家族が元気なうちにこういった知識を入れておけば、いざという時に慌てずに済むと思います。