こんにちは! 超せまっ!ワンルーム2人暮らしのまさすみ(夫)です。

前回は老子第11章を紹介しました。↓

シリーズ老子11章:形ないモノの働き。「無用の用」の意味は?

今回は、第12章。

私たちはたくさんの刺激に囲まれて生きています。
その中でも欲を刺激する情報は私たちから正常な判断を奪います。
また、一時的に満足しても、限りなく求めるのが人間のサガでもあります。

老子12章は、この満たされなさの対処法を教えてくれます。

それでは、ご覧ください。

老子 第12章の原文

五色令人目盲。
五音令人耳聾。
五味令人口爽。
馳騁田獵、令人心發狂。
難得之貨、令人行妨。
是以聖人、爲腹不爲目。
故去彼取此。

12章の訳・私の解釈

たくさんの色(光)は目をくらませる。
たくさんの音を一度に聞き分けることはできない。
たくさんの味を一度に口にすると味が分からない。

賭け事や娯楽としての狩猟は、人の心を狂わせる。
手に入りづらい高価なモノは、人としての正しい行いを妨げる。

だから、タオを生きる人は、周りからの刺激よりもお腹を満たす。
表面的なものを捨て、内面的なものを選ぶ。

解説・私の思うこと

「五色令人目盲。」
「五音令人耳聾。」
「五味令人口爽。」

訳:たくさんの色(光)は目をくらませる。
たくさんの音を一度に聞き分けることはできない。
たくさんの味を一度に口にすると味が分からない。

「五」という字は「たくさん」を表現しています。
※「五目ごはん」や「五目あんかけ」なども「5種類の具」というよりは「たくさんの具」という意味で使われています。

老子は3つの句で、視覚、聴覚、味覚などの外からの感覚(刺激)について述べています。
刺激がありすぎると人は正しい判断ができなくなる、ということを言っているのですね。

「馳騁田獵、令人心發狂。」
「難得之貨、令人行妨。」

訳:賭け事や娯楽としての狩猟は、人の心を狂わせる。
手に入りづらい高価なモノは、人としての正しい行いを妨げる。

食料のための狩りではなく、命を奪うためだけの狩りは異常な興奮をもたらす「刺激」だと言っています。

賭け事に依存し、大きな借金を作ってしまう人もいます。
賭け事は胴元が損しないようにできているので、やり続けるほど負けに収束します。
しかし、勝ったことの快感を忘れられず、まさに人を狂わしてしまいます。

同じように、「貴重なものを手に入れたい」という欲望も人を狂わせます。

「是以聖人、爲腹不爲目。」
「故去彼取此。」

訳:だから、タオを生きる人は、周りからの刺激よりもお腹を満たす。
表面的なものを捨て、内面的なものを選ぶ。

タオを生きる人は形あるもの、名誉やお金、快楽よりも内面を満たすということです。
外からの刺激・表面的なことに満足を求めず、内面の満足を求めます。

満足と言っても老子は「ほどほどに」と言うでしょう。
足るを知ることで自然と過剰な執着は緩められていきます。

あとがき

いかがでしょうか?

過剰な刺激は人の感覚を狂わせます。
欲求の捌け口を自分の外側に求めても終わりはない、ということです。

物足りなさを満たす方法は、足りていないという欲望のベールを外して、すでに足りていることに「気付くだけ」で良いのです。
それが幸せへの近道のようです。

ご覧頂きまして、ありがとうございました!

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